園長先生同士で集まるのは非常に有効だと思います。ただし、ただの飲み会の前座として集まるのではなく、ちゃんと目的意識を持って議題を設定し、その議題に向けて各園長が自分の意見を持ってくる場合に限られますが。

園長先生は保育園の中で一番高い目線を持っていなければならない人です。現場で起きていることも把握できていなければいけませんが、現場の視点だけでなく、将来に渡ってどうするべきか、地域や保護者その他の利害関係者にとってどうするべきか、などの視点から一つ一つの課題を見ていかなければなりません。

集まることには2つのメリットがあります。

一つは園長自身が安心出来ること。「私と同じような悩みを抱えている人がいたんだ」と安心することで園長先生のエネルギーを回復させます。
もう一つは自分一人の視点では気付けなかった視点を得ること。真面目に取り組む園長先生ほど、問題に集中しすぎてしまい、高い視点を持てなくなることがあります。集まりでその問題に対して別の視点から見た考え方を提示してもらうことで、新たな解決策の気づきを得られます。

園長先生は孤独に問題解決に取り組まなければなりません。最後は園長先生が責任を取らなければならないので、どんなことでも最後は自分の責任でやりきるんだ!という強い意志とエネルギーが必要になります。しかし、園長先生も人間なので、常にエネルギー満点というわけではないでしょう。そんなとき、同じ立場の人に話を聞いてもらえたら、グッとエネルギーを回復できることでしょう。

また、園長先生は職員のみんなに助けてもらっているとはいえ、最後は自分が責任を取らなければならないので立場にあります。人間誰しも他人の行為の責任を取ることには消極的になります。そうすると、何とか「無難な解決」を目指したくなってしまい、高い視点で物事を見ることが出来なくなることがあります。そんなとき、同じ立場の人からのアドバイスは一筋の明かりになってくれることでしょう。

私自身も園長先生の集まりでたくさんの気づきをいただきました。同じように、このサイトを見ている園長先生にも私ができる範囲で何かしら気づきを与えることができれば幸いだと思って更新しています。

この記事を読んで、色々な地域の色々な園長先生と集まりたいと思われたのであれば、お気軽にお問い合わせのページからコンタクトをしてもらえればと思います。

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