マネジメントって誰がすることなんでしょうか?

マネジメントをする人=マネージャーと捉えると、いわゆる日本語での「管理職」がマネージャーに該当すると考えられます。では、保育園では「管理職」というと誰なのでしょうか?

一般的に園長→主任保育士→保育士という階層構造を持つ保育所では管理職といえば、園長と主任保育士になります。認可保育所で処遇改善等加算Ⅱを取っている保育所では「副主任保育士」や「専門リーダー」などが役職として追加されているかもしれません。

このような考え方とは別に、「マネジメント」の役割や機能の面から、実施者を考えてみたいと思います。

マネジメントの役割は「目標や目的を達成すること」でした。ではその目標や目的は何でしょうか?

ズバリ、保育目標や保育方針と呼ばれて各保育園で定められているものになります。

その目標や方針を定めたのは誰なのでしょうか?というのも、その目標や方針を定めた人は、職員にその目標や方針に従ってほしいと思っていた人だからです。その目標や方針を達成するために、「マネジメント」を使っていくと考えています。

少なくとも、園長はマネジメントの実施者と言えると思います。

主任保育士は園長の指揮下にあり、その意向を汲んで、さらに他の保育士の意向を汲み取りながら現場を回していくことになるので、マネジメントの実施者と言えるでしょう。

それでは主任保育士の意向を汲んで他の保育士に指示をしている副主任保育士とかはどうなのでしょうか?このあたりから切り分けが難しいところになりますが、副主任保育士が園の目標や方針を達成するためにその他の保育士等に指示をしていたりすれば、マネジメントの実施者と言えるかもしれません。但し、多くの保育園では副主任保育士と名前がついていても、その名前にふさわしい責任と権限が与えられることは無いのではないかと思っています。

 

ちなみにマネジメントの実施者が影響を与えることが出来る「人数」はどのくらいだと思われますか?10名?15名?30名?

一般的に、5名~8名程度しか影響を与えることが出来ないと言われています。

つまり、園長と主任保育士だけがマネジメントの実施者だと考えてしまうと、職員数が10名を超える保育園では、マネジメントが効かない職員が生じてしまうことになるのです。別の言い方をすれば、園長や主任保育士がどれだけ頑張っても効果が出ない職員が生まれるのです。

園長・主任保育士を始め、誰の言うことも聞かないで自分の思う通りにするだけならまだ救いがあるかもしれません。タチが悪いのは、自分の思い通りにならない同僚をいじめたり、派閥を作って別のグループを悪く言ったりして職場の環境を悪化させる存在となることです。

マネジメントの実施者が多くの人に影響を与えられないことを意識できた人は、一人でも多くの実施者を増やしたいと思ったのではないでしょうか?そう思われた方は、マネジメントとは何なのか、どうすればマネジメントを理解して実行してくれるのか、このサイトを見ながら一緒に考えてもらえればと思います。

マネジメント
おすすめの記事