マネジメントを活用する目的は何でしょうか?だらけた職員に活を入れるためでしょうか?少ない資金の中で最大限の効用を得るためでしょうか?

マネジメントの役割とは「目標や目的を達成すること」を意味します目標や目的を達成することを、経営者一人で出来るのであれば、マネジメントは必要ありません。職員や物品、環境などを総動員しなければ目標や目的を達成できないから、マネジメントが必要になるのです。

マネジメントを活用する目的は職員が「同じ方向を向いて成果を上げる」ことが出来るようにすることにあります。

例えば、ベンチャー企業などでは経営者が理想とする商品やサービスを開発し、それを経営者が一番熱心に売り込んで販売を拡大しています。その企業に雇用されている人たちは、経営者の理想に共感したり、ベンチャー企業ならではのスピード感ある仕事で成長したいと考えていたりすると思います。

ベンチャー企業の事業が軌道に乗ってきた頃、社員の何名かは「中だるみ」のような、だらけた雰囲気になってきたかもしれません。そんなとき「お前なんか辞めてしまえ!」という経営者と「やる気がないならやる気が出る方法を一緒に考えよう」という経営者のどちらが優秀なのでしょうか?

「辞めてしまえ」という経営者も、一面で筋は通っていると思います。理念に共感できない社員や処遇に見合った仕事ぶりをしない社員よりも、理念に共感し処遇に見合った働きをしてくれる社員を優遇したほうが、会社にとっても他の社員にとってもメリットが大きいからです。

一方で、「やる気が出る方法を一緒に考えよう」という経営者は、その人をうまく活用することが、自分の理想の実現に役に立つと考えているのでしょう。ある側面で経営者の思うように社員が働いてくれなくても、その社員のいい面を活かしきれない経営者の力不足と捉えることが出来れば、「辞めてしまえ」とは言えないと考えたのでしょう。

マネジメントは機能なので、このような「中だるみ」の社員・職員が出てきたときにどう対応するのか、また、このような社員・職員が出てこないようにするためにどういった仕組みを作るのかを考えることだと思います。

パレートの法則というものがあります。80対20の法則などと言われることもあります。どのような組織であっても、20%の人材が結果の80%を生み出していると言われるものです。視点を変えれば、80%の人(正確には60%は普通の人、20%の人はできない人)が結果にあまり貢献していないと言えます。

どのような組織であっても大半の人は結果に貢献していない、または、あまりしていないのが正常な姿なのだと思います。それでも人を雇って仕事をしている以上、なんとかして結果につながるように仕事をしてもらいたいと思うのであれば、経営者としてはうまく回るような仕組みを作っていかなければならないと思います。

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