年度も終わりに差し掛かり、段々と来年度のことを考えなければならない時期になりました。各園長先生も予算の編成や担任決めなど、卒園式・入園式・新年度準備といった本業以外で頭を悩ませているのではないでしょうか。

ご多分に漏れず私も人事で大変悩ましい思いをしています。今日は人事の難しさについて、少し個人的な見解を書いてみたいと思います。

認可保育所であればそろそろ第1次の入園希望者が決まってきていて、来年度の子ども数の見通しがたったところではないでしょうか。また、今年度いっぱいで退職する人や来年度から新規採用する人なども固まりつつあり、来年度の体制を決められる状況になってきたと思います。

担任を決めるときに私が考えるのは、次のような内容です。

  1. 子どもたちの生活が安定し、落ち着いた環境で生活が出来るような仕掛けを作る能力のある人が、どのクラスにも配置できるか?
  2. その人の経歴、次に伸ばしてもらいたいスキル・資質と担任クラスが整合しているか?
  3. 自園で起きている課題・問題に対応する能力を持った職員が担任クラスに配置できているか?

なかなか全てを満たすような人事は難しいのですが、なんとかこれらの内容が満たされるようにパズルの組み換えをしながら頭を悩ませています。

一方で、職員の希望にマッチしているのか?もある程度考慮しておかないと、職員満足度が下がってしまい、ひいては保育の質の低下に影響してしまいます。職員の希望は面談などで確認している園長先生が多いと思うのですが、その希望どおりに配置を決めることが出来ないことも多いと思っています。

「希望を伝えたのに反映されていない!」と、余計な不満を抱かせることになるから聞き取ったりしないという園長先生もおられると思います。ですが、「私の話・希望を聞いてくれた」と感じることで、職員は満足する部分も多いので、ぜひやってみられるのをおすすめします。

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