普通に考えると、マネジメントの対象としては「人材」とか「資金」とか「能力」とかが思い当たると思います。

ここでは少し広い切り口で「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」「時間」を対象として考えたいと思います。

というのも、保育園・認定こども園では「ヒト」が非常に大切なので、「人材」や「能力」といった観点が重視されすぎている一方で、「モノ」「カネ」「情報」「時間」といった側面が軽視されがちだと考えているからです。

本来、経営者は経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」を活用して経営目標を達成するためにマネジメントを行うわけですが、保育園・認定こども園の業界では「人(の努力)でなんとかする」という文化が強いように感じています。

このサイトのタイトルの通り、「保育園経営をバージョンアップ」するためには、ヒトの力だけに頼ること無く、モノやカネをうまくマネージすることで、更にヒトの力を伸ばしていくことが大事だと思っています。

マネジメントの対象をイメージ図で示すと次のようになります。

マネジメントの対象(イメージ)

ヒト・モノ・カネ・情報といっても細かく見ていくと様々な種類があり、少しずつマネジメントのアプローチを変えなければなりません。中でも「職員」というのは非常に重要なポイントになってきます。そこで、ヒトのマネジメントについては少し手厚く説明ができればと考えています。

また、「時間」はとても大切な概念と思っています。

保育士の仕事は時間に追われています。やることが非常に沢山あるため、勤務時間も長くなりがちですが、そこに「生産性」の概念は殆どありません。これは福祉の仕事として社会福祉法人などが事業を行ってきたことや、人を育てることはInputとOutputが直結しにくいなどの要因があるからと考えられます。しかし、何のためにこの仕事をしているのか、もっといい方法はないのかを考えないまま仕事をしていては、闇雲に時間を費やしかねない状況となります。

そこで、時間についても少し難しい話になるかもしれませんが、整理できたらと思っています。

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