皆様の園でも新型コロナウィルスの対応について様々取り組まれているかと思います。

ありきたりなことよりも、今日は正確性を少し超えたところで私が個人的に信頼できると思っている情報を紹介したいと思います。

まずは厚生労働省のホームページから基本的な対応を抜粋します。

厚生労働省のホームページより

現在の状況と考え方

新型コロナウイルス感染症については、これまで水際での対策を講じてきていますが、ここに来て国内の複数地域で、感染経路が明らかではない患者が散発的に発生しており、一部地域には小規模の患者クラスター(集団)が把握されている状態になっています。しかし、現時点では、まだ大規模な感染拡大が認められている地域があるわけではありません。

感染の流行を早期に終息させるためには、クラスター(集団)が次のクラスター(集団)を生み出すことを防止することが極めて重要であり、徹底した対策を講じていく必要があります。また、こうした感染拡大防止策により、患者の増加のスピードを可能な限り抑制することは、今後の国内での流行を抑える上で、重要な意味を持ちます。さらに、この時期は、今後、国内で患者数が大幅に増えた時に備え、重症者対策を中心とした医療提供体制などの必要な体制を整える準備期間にも当たります。

このような新型コロナウイルスをめぐる現在の状況を的確に把握し、国や地方自治体、医療関係者、事業者、そして国民の皆さまと一丸となって、新型コロナウイルス感染症対策を更に進めていく必要があります。

まさに今が、今後の国内での健康被害を最小限に抑える上で、極めて重要な時期です。国民の皆さまには、新型コロナウイルス感染症の特徴を踏まえ、感染の不安から適切な相談をせずに医療機関を受診することや感染しやすい環境に行くことを避けていただくようお願いします。また、手洗い、咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)などを徹底し、風邪症状があれば、外出を控えていただき、やむを得ず、外出される場合にはマスクを着用していただくよう、お願いします。

国民の皆さまへのメッセージNEW

新型コロナウイルス感染症の現時点で把握している特徴【2月25日時点】

<感染の仕方>
一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。空気感染は起きていないと考えられています。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどがなくても感染を拡大させるリスクがあります。

飛沫感染:感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。
接触感染:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

<感染力>
感染力は事例によって様々です。一部に、特定の方から多くの人に感染したと疑われる事例がある一方で、多くの事例では感染者は周囲の人にほとんど感染させていません。

<一般的な症状と重症化するリスク>
発熱や呼吸器症状が1週間前後つづくことが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多くなっています。季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。

罹患しても軽症であったり、治癒する例も多いとされています。一方、重症度は、致死率がきわめて高い感染症(エボラ出血熱等)ほどではないものの、季節性インフルエンザと比べて高いリスクがあります。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方では重症化するリスクが高まります。

こちらにも記載してありますが、基本的に子どもたちへの感染する可能性は今の所高くないというのが私の理解です。そして、感染したとしても重症化する可能性もそれほど高くないというのが私の理解です。

それよりも子どもたちにとってはインフルエンザなどのほうが感染可能性が高く、重症化する(症状が重たくなる)リスクが高いと考えています。

したがって、現時点では新型コロナウィルスへの特別な対応というよりも、季節性インフルエンザと同様に手洗いを励行するのが良いと思っています。

子どもの年令によってはマスクの着用も可能かと思いますが、基本的にマスクの効果は感染者が他者への感染を予防する効果があるものと考えるので、それよりも手指からの感染を防ぐ方に注力するのが良いと思っています。

そして、ダイヤモンド・プリンセス号で働かれていた高山義浩氏のフェイスブック。この方の記述はどこぞの医師が書いた内容よりも現場に近い印象を持っている。その情報の価値は高いと考えています。

いまの状態を表現するなら、濡れた地面の下の枯れ草を這うように火が回り始めたところだと思います。一気に燃え広がることはなく、あちこちで燻ぶってます。

(中略)

良い情報もあります。これまでの積極的疫学調査(感染者の接触者を追跡する調査)の結果をみると、このウイルスの感染力は必ずしも強くはありません。少なくとも、インフルエンザほどは強くない。

(中略)

むしろ、もっとも効率的に感染を引き起こしているのは、ドアノブや手すり、トイレなどに付着していたウイルスに触れて、その手を目鼻口の粘膜に付着させることで感染しているのではないかと考えられます(おそらく接触感染が主体)。

(中略)

こう考えてみれば、どのようなイベントに感染拡大リスクがあるのか分かってきますね。不特定多数がモノを共用するようなイベントは、とくに注意が必要です。たとえば、ビュッフェ形式の立食パーティはハイリスクです。いろいろな人が同じトングを触ります。ホテルで定番となっている朝食ビュッフェも、可能であればスタッフによる配膳にしていただいた方が良いかと思います。

卒業式はどうでしょうか? そんなに皆さんが触りあうわけではありませんね。不特定多数でもありませんし、有症者を休ませることも難しくないはず。ですから、開催自体は問題はないと思います。ただし、時間短縮は検討した方がいいかもしれませんね。念のため換気を行ってください。下級生との握手やハグは避けましょう。肘と肘をタッチする挨拶を普及させましょうね。あと、トイレなど共用部分にはアルコールを設置すること。

その後の謝恩会は? う~ん、残念ですが、流行が終わってからの企画へと延期した方が良さそうです。カラオケ行ってもいいけど、なるべく少人数で行きましょう。カラオケに限らず、それぞれの事業者はマイクのような共用物品の消毒をこまめにお願いします。

保育園関係者にとっては卒園式をどうするのか?はかなり悩まれていることではないかと思います。その一つの答えを出してくれているのはとてもありがたいと思います。

私の保育園でも卒園式は実施して、その後の謝恩会(茶話会)は中止にしようと思っています。

保護者にとっては子どもの最後のイベントですが、安全や公衆衛生のためには仕方がないということで、国の通知や公的機関のアドバイスを根拠に辞めたいと思います。

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