予定通り入園が決まりましたか?

卒園と入園の時期ですね。経営者の皆様は来年度の入園園児数がそろそろ確定してくる頃で、「予定通りでよかった」なのか、「予定よりも少なくて困っている」なのかどちらなのでしょうか?

経営者の思ったように子どもが入園してくるかどうかは分かりませんが、ある程度目標を決めておかなければ、経営が立ちいかなくなる恐れがあります。経営の観点からは何名ぐらいの入園とするかを決めて、園児募集や受け入れ体制の整備などをしておく必要があります。

保育士不足はどこまで深刻か?

私の保育園に関しては保育士数は基準配置数に加えて2名は必ず配置できるようにしています。もっとも、0歳児クラスについては年度途中での入園を希望される方が非常に多いため、年度の前半は「人あまり」の状態になっています。

そこで、当園では年度の前半にできるだけ年次有給休暇を取得してもらうようにしています。来年度からは年間5日の年次有給休暇を取得してもらわないといけなくなりますので、年度の前半で消化してもらうように声をかけることは良いのではないか?と思います。(強制にならないように気をつけなければなりませんが)

保育士が不足している園では、そんな悠長なことは言っていられませんね。少ない人数で回していかなければならないのに、5日も休まれたら保育が止まるという意見も出るかも知れません。そんなときに経営者は何をすべきでしょうか?

私が思うには、「何が何でも人を採用すること」「今あまり使えない人を何が何でも使える人にすること」ではないかと思います。

保育士が不足しているのは、保育士資格を持つ絶対数が少ないのではなく、「保育園で働きたいと思う人が少ない」のだと思います。

その理由は様々ですが、給料が少ないことが理由なのであれば給料を上げる、人間関係に問題があるのであれば、人間関係を改善するしか無いと思います。

言うは易く行うは難し?

給料を上げろと言っても原資がないと言われるかもしれませんが、本当に原資は無いのでしょうか?コストの見直しをしたのでしょうか?子どもの受け入れのために情報を公開して、「この保育園に預けたい」と思われるためのアクションは取ったのでしょうか?

人間関係を改善しろと言われても、キーパーソンが人間関係を牛耳っていて、その人が抜けると保育が止まるためその人を生かさざるを得ないという場合もあるのではないでしょうか?過去、そのような状態を経験しましたが、とにかくその人がいることで人間関係が悪くなっているのであれば、その人を解雇したほうが結果的に良くなると思っています。

このあたり、経営者がどこまで腹を決めて実行するのかが問われていると思います。

もっと大事なことは

でも、こうやって「緊急事態」を乗り越える手法ばかりしていては園長先生も職員の先生もみんな疲れ果ててしまいます。もっといい方法はないのでしょうか。

こう考えたときに、時間がかかるかもしれませんが、園長としてどんな保育園にしたいのか、どんなふうに働いてほしいのか、どんなふうに子どもと接してほしいのか、を文字にして、言葉にして、行動で示して見せるしか無いのだなと思いました。

そして、園長先生が文字・言葉・行動で示した姿を「いい!」と思う職員が出てきてくれれば、そこから少しずつ「いい!」と思う人を広げていくしか無いと思います。


経営者ランキング


幼児教育ランキング

マネジメント
おすすめの記事